フットケア指導士認定について

生活を支援する医療/福祉職者がフットケアの専門知識と技術を身に付け、下肢の障害を予防・ケア・フォローアップを行うことは患者・対象者のQOLを高める上で重要且つ効果的です。 そこで、日本フットケア・足病医学会ではフットケア全般の優れた知識と技術を有する医療/福祉職者をフットケア指導士として認定することにしました。

  1. フットケア指導士に要求される知識・技術
  2. 受験条件
  3. 資格更新制度
  4. 試験方法
  5. 認定試験受験手続き
  6. 認定試験の開催時期・受験料
  7. 認定セミナー
  8. 認定セミナーの開催時期・受講料
  9. フットケア指導士認定に関する内規抜粋
フットケア指導士認定に関するフローチャート

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1.フットケア指導士に要求される知識・技術

  • フットケアを必要とする病態全般に関する基礎知識
  • フットケアに関する専門知識
  • フットケアに関する実技技術
期待される役割

上記の知識・技術を活用し、患者とケア提供者のフットケア能力(知識・技術)の向上を目指し、各現場での指導的役割を担うことを期待します。

ただし、行える業務範囲は各人の国家資格の業務範囲に準ずるものとし、実施可能な具体的なケア内容については、ご自身のフットケア技術と各施設の状況から判断下さい。

各施設の状況に見合ったフットケアチームを構築し、適切なケアの提供に向けた活動に従事することを期待します。

また、フットケア指導士は5年ごとに更新を行う資格更新制度をとっています。これにより、認定後も自己研鑽と生涯学習によるフットケアのさらなるレベルアップを願っています。

2.受験条件

以下の項目を全て満たしていること

  1. 日本国における医師、看護師、准看護師、理学療法士、臨床検査技師、義肢装具士、臨床工学技士、介護福祉士、薬剤師、作業療法士、栄養士のいずれかの国家資格を有していること(都道府県知事の認める准看護師も含む)。
  2. 上記資格取得後、3年以上の実務経験を有すること。
  3. フットケアの実務経験を有すること。
  4. フットケア指導士認定セミナーを受講していること(認定セミナーの有効期限は2年間)。
  5. 日本フットケア・足病医学会の学会員であること。

3.資格更新制度

【更新単位数】
  • 5年ごと70単位の履修単位制とする。
  • 申請期間を通して、学会員を継続していること。
  • 更新講習は設定しない。
    なお、認定フットケア指導士を対象とした実技講習会に参加することが望ましい。
【単位数・内容の設定】
本学会学術集会への参加(2019年度分まで)10単位
本学会学術集会への参加(2020年度以降)15単位
本学会セミナーへの参加10単位
本学会での発表(筆頭)(2019年度分まで)15単位
本学会での発表(筆頭)(2020年度以降)20単位
本学会誌へのフットケアに関する論文掲載(筆頭)25単位
本学会でのフットケア指導士対象の実技講習の受講(2019年度分まで)20単位
各地方会でのフットケア指導士対象の実技講習の受講(2023年度以降)別紙1
本学会地方会への参加(2019年度分まで)5単位
本学会地方会への参加(2020年度以降)10単位
本学会地方会での発表(筆頭)(2019年度分まで)10単位
本学会地方会での発表(筆頭)(2020年度以降)15単位
フットケア指導士交流会(旧フットケア学会主催)への参加10単位
日本フットケア・足病医学会学術集会
(第1回関東・甲信越地方会学術集会含む)での
交流集会への参加
5単位
フットケア指導士認定セミナーでの講師15単位
下記の関連学会でのフットケアに関する講演20単位
下記の関連学会への参加5単位
下記の関連学会での発表(筆頭)10単位
下記の関連学会でのフットケアに関する論文掲載(筆頭)10単位
その他学会・研究会などで承認されたもの別紙2(※1)

※1 主催者より事前に申請されたものを、本学会の認定委員会において審査・認定する。

「その他学会・研究会」の単位申請について

関連分野学会

日本褥瘡学会、日本糖尿病学会、日本透析医学会、日本創傷・オストミー・失禁管理学会、日本脈管学会、日本血管外科学会、日本静脈学会、日本腎臓学会、日本腎臓リハビリテーション学会、日本腎不全看護学会、日本リンパ浮腫治療学会、旧日本下肢救済・足病学会


なお、日本糖尿病療養指導士、血管診療技師(CVT)、皮膚・排泄ケア認定看護師、透析療法指導看護師などの認定更新のための講習や、関連学会の地方会、その他の学会・研究会などは、本学会で審査し、フットケアに関連すると判断された場合に認定する。

(単位認定については講習会・研修会などの主催者様から申請をお願いします。申請にあたっては上記の「『その他学会・研究会』の単位申請について」をご確認ください。受講者個人からの申請は認めておりません)

※単位を承認するにあたり、各学会の参加証・発表や論文掲載を証明するもの・講習会の修了証などの提出を必要とします。各自保管にご留意下さい。

4.試験方法

4肢択一問題(想起型・推定型・解釈型・問題解決型問題) 50題:マークシート方式
試験時間

90分

試験問題

認定セミナーの参考テキストに基づく。誰でも、実施可能な内容のミニマムエッセンスとする。

※試験問題はプール制とし、認定委員会において厳正に管理する。
 過去問題集の発行予定はありませんが、過去問題の中から数題をホームページ上にて公開

※出題内容に関する質問にはお答え出来ません。

採点方法

採点は第三者に委託し、認定委員による合否判定会議後、理事長より認定の承認を得る。

合格基準と発表

認定委員会において最低合格水準を決定。
ホームページにて合格発表後、合格者には「認定証」を発行いたします。
なお合格発表後1週間は採点結果のみ、事務局にて個別に対応いたします。
また、合格者対象の実技講習会を開催いたします。詳細は認定証に同封いたします。

5.認定試験の受験手続き

下記書類を、日本フットケア・足病医学会事務局宛に書留郵便にて送付して下さい。
封書には朱書きで「フットケア指導士認定試験申請書類在中」と明記する。
申請書類 1(受験申請書) と 2(写真票・受験票)は、ホームページからダウンロード可能(各A4サイズ)。
なお申請にあたってはホームページの申請書記入例 ・ Q&Aを参照いただき記入して下さい。
担当理事による申請書のチェック後、受験票[C票]を返送いたします(2月頃)。

提出書類
  1. 受験申請書[A票]・写真票[B票]・受験票[C票]
    ※写真は、[B票][C票]ともに同一写真を全面糊付けにて貼付すること。
  2. 受験料振込票のコピー
  3. 受験票返送用封筒(長形3号)
    ※封筒には受験票の送付先住所を明記し、84円切手を貼付すること。
申請書類送付先

日本フットケア・足病医学会事務局
〒169-0072 東京都新宿区大久保 2-4-12
新宿ラムダックスビル 株式会社春恒社内

6.認定試験の開催時期・受験料

開催時期年1回開催(3月頃の予定)
受験料¥10,000円
※キャンセル時、返金できませんことをご了承下さい。

7.認定セミナー

カリキュラム
フットケア基礎知識1.フットケア概論,2.解剖・生理学,3.病態生理学
フットケア専門知識1.アセスメント,2.検査*,3.ケア**,4.創傷,5.靴,6.生活指導
*検査(1)下肢の循環状態,(2)神経感覚,(3)運動麻痺・歩行能力
**ケア(1)基本的なケア,(2)足・爪病変に対するケア,(3)下肢循環不全に対するケア,(4)血栓予防,(5)リンパ浮腫に対するケア,(6)疼痛コントロール(壊死・変形),(7)介護予防に対するケア
受講資格

学会員に限定する

有効期限

認定試験を受験する為の有効期限は、2年間です。
期限を過ぎて受験を希望する場合は、再度認定セミナーの受講が必要となります。

指定テキスト
  • 「フットケアと足病変治療ガイドブック」第3版(医学書院)2017年4月発行
参考テキスト
  • 「フットケア -基礎的知識から専門的技術まで」第2版(医学書院)2012年3月発行
  • 「はじめよう! フットケア」第3版 (日本看護協会出版会) 2013年発行

8.認定セミナーの開催時期・受講料

開催時期年2回開催
受講料¥10,000円  ※キャンセル時、返金できませんことをご了承下さい。また、代理受講不可。

9.フットケア指導士認定に関する内規抜粋

フットケア指導士認定に関する内規抜粋

 

10.FAQ

FAQ

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