フットケア:スキンケア編
コラムリレー 第2回/全23回

公開日:2025/11/12

スキントラブル

足の皮膚の症状として、皮膚乾燥がありますが、皮膚の乾燥くらいと軽く見ている方もいらっしゃるのではないでしょうか。皮膚乾燥は、皮膚のバリア機能が低下し水虫に感染しやすくなり、未治療のまま長期に経過することで、爪水虫(爪白癬)へ進行していきます。爪白癬により厚くなった爪に難渋してケアできないまま放置されているケースも多くみられます。

今日からはじめるフットケア

フットケアは大切ですが、難しいと感じるケアに挑戦して負担になってしまい続けられないケアでは意味がありません。自分でできることや続けることが大切になります。
無理しないということは、見えないのに爪を切る。体調が悪いのに入浴をする。体調が悪いのに足を洗うなど、体調に合わせ無理のない範囲でケアを行いましょう。

保湿クリームの役割

足の乾燥を防ぎ、ひび割れやかさつきを改善するために使用します。特にかかとや足裏は乾燥しやすい部分なので、保湿クリームでしっかりケアすることが大切です。

選ぶ際のポイント

  • 保湿成分:ヒアルロン酸、グリセリン、シアバター、尿素などが含まれているものがおすすめです。これらは肌に潤いを与え、乾燥を防ぎます。
  • 角質ケア成分:尿素やフルーツ酸が配合されているクリームは、硬くなった角質を柔らかくする効果があります。
  • 低刺激性:敏感肌の方は、香料やアルコールが少ないものを選ぶと安心です。

使い方のコツ

  • タイミング:お風呂上がりや足を洗った後、清潔な状態で使用するのが効果的です。
  • 塗り方:適量を手に取り、足全体に優しくマッサージするように塗り込みます。特に乾燥しやすいかかとや足の甲を重点的にケアしましょう。
  • 靴下の活用:クリームを塗った後に靴下を履くと、保湿効果が高まります。

おすすめのクリーム市販されている製品

  • シアバター配合クリーム:深い保湿効果が期待できます。
  • 尿素配合クリーム:角質ケアに最適。
  • 天然オイル配合クリーム:肌に優しく、リラックス効果も

無理なく続けるスキンケア

最後に、無理なく続けるスキンケアについてご紹介します。
日々無理なくできるという視点で考慮することが大切です。入浴や足浴といった洗浄や保湿のケアは続けてこそ効果があります。しかし、保湿剤のクリームを毎日足に塗るという行為は簡単なことではありません。そうした方は、入浴剤を取り入れた入浴方法をおすすめします。入浴剤の保湿効果は高く、肌への負担の少ないものが多く市販されています。

保湿入浴剤の役割

保湿成分が含まれた入浴剤は、入浴中に肌を柔らかくし、乾燥を防ぐ効果があります。特に足の乾燥やかさつきが気になる方にとって、入浴剤は手軽に保湿ケアを行う方法として最適です。

選ぶ際のポイント

  • 保湿成分:セラミド、ヒアルロン酸、スクワランなどが含まれているものがおすすめです。これらの成分は肌の水分を保持し、潤いを与えます。
  • 低刺激性:敏感肌の方は、無添加や低刺激の入浴剤を選ぶと安心です。
  • 香り:リラックス効果を高めるために、ラベンダーやカモミールなどの香りが含まれたものも人気です。

使用方法

  • 適量を使用:入浴剤のパッケージに記載された適量をお湯に溶かします。
  • 足をしっかり浸ける:足全体がしっかりお湯に浸かるようにし、10~15分程度リラックスしましょう。
  • マッサージを併用:入浴中に足を軽くマッサージすることで、血行促進と保湿効果がさらに高まります。

文責:愛甲 美穂

バックナンバーはこちら

上へ戻る